アドミニストレーションチーム
「スタートアップを間近でサポートしたい」大手銀行からVCへの転職に秘めた思い
グロービス・キャピタル・パートナーズ(以下、GCP)は、次世代の産業をつくり、よりよい未来を創造することをミッションとして、スタートアップへの出資や事業拡大のサポートを行うベンチャーキャピタルです。
GCPのキャピタリストをはじめとするフロントメンバーは、投資活動だけでなく、投資先の経営や組織づくりまで支援します。その背景には、フロントを支えるアドミニストレーションチーム(以下、アドミ)の存在があります。
本記事では、大手銀行で投資業務を経験後、GCPのアドミで新たな挑戦をしている古川にインタビュー。アドミの業務ややりがい、銀行からVCの世界に飛び込んだ理由などを聞きました。
(Photo by Ryohei Nomoto)
アドミニストレーションチーム
古川 沙彩
慶應義塾大学を卒業後、大手銀行に8年間勤務。地域活性化を目的とした投資業務に従事。ファンド出向時には大学発ベンチャーへの投資検討チームに在籍。2023年7月、GCPアドミニストレーションチームに参画。「社会にインパクトを与えるスタートアップを支援したい」と日々奮闘している。
契約締結からデューデリジェンス補助、投資先の財務情報の管理まで。キャピタリストを支えるアドミの役割
── 古川さんが所属するアドミニストレーションチームの役割は何ですか?
アドミはキャピタリストに対して、投資前は投資先との契約締結やデューデリジェンスをサポートし、投資後は投資先の財務情報の管理や株主としての対応などで協力します。
LP投資家向けに、四半期ごとの運用報告書を作成したり、資金拠出を依頼するキャピタルコールを送付したりするのもアドミの役割です。
一般的なバックオフィスに比べて、GCPでは海外籍のファンドを有していることによる特有の対応や、国内外多岐にわたるLP投資家の対応など、自身の専門性を高められるのが魅力だと思います。後方支援として、会議体の運営や会議資料の作成も行います。
── アドミの業務で、最もやりがいを感じる瞬間を教えてください。
投資先やLP投資家、弊社のキャピタリストなど、関わる方の力になれた瞬間がやりがいです。投資先の方々やキャピタリストは、事業成長を目指して多忙な日々を送っています。
そのため、日頃から最も短いラリーで正確にメッセージを伝えるための工夫をするなど、相手に負担のかからないコミュニケーションを心がけています。その結果、「助かりました」「ありがとう」など感謝の言葉をいただけたときは嬉しいですね。
また、入社当初は投資先の財務情報の管理や株主としての対応で手一杯で、経験の少ない会議体の運営に苦手意識もありました。
しかし、上司のサポートを受けながら少しずつできる業務の幅が広がり、自身の成長を実感できた瞬間には、もっと成長したい気持ちが湧いてきます。
── 入社約1年で、最も印象深かったプロジェクトは何ですか?
投資先の株式等評価額の算定です。GCPのファンドでは、毎年11月から翌年3月頃まで監査法人と協議しながら、全投資先の株式等評価額を算定します。
監査対応を通じて、投資先の株式等の評価プロセスや評価額に影響を与える要因がわかり、それまで点でしか見えていなかった監査以外の業務内容も一本の線につながりました。
また監査対応の時期には、キャピタリストと多くの時間を共有します。密にコミュニケーションを取ることで、通常業務のときよりもメンバーとの距離を縮められるのも嬉しいポイントです。
「スタートアップが未来に希望を持たせてくれた」銀行からVCに転職したワケ
── GCPに入社する前のキャリアについて教えてください。
新卒で銀行に入行後、支店での営業を経て、しばらくシンジケートローン業務に携わっていました。
その後、希望していたファンドへの出向が叶い、ベンチャー企業への投資検討を行うチームとアドミニストレーションチームの両方に配属されて。主に大学発のバイオベンチャーを担当することになりました。
ファンドでの仕事を通じて「世の中には社会の課題解決につながる、革新的な技術を持つ企業がこんなに多く存在しているんだ」と驚いたのと同時に、未来に希望が持てるようになったことを覚えています。
── VCへの転職を検討するようになったきっかけは何ですか?
出向先から銀行に戻ったあとも「社会にインパクトを与えるスタートアップの成長を応援したい」という気持ちがずっと残っていたのです。
銀行へ帰任時に配属された投資部署でスタートアップを支援する選択肢もありましたが、よりスピード感をもって、よりスタートアップに近い場所から支援したい気持ちが徐々に強くなり、VCへの転職を考え始めました。
── 数あるVCの中で、なぜGCPに応募したのでしょうか?
転職エージェントの担当者から「GCPのアドミニストレーションチームに中途の募集がある」と紹介していただいて。
出向先のファンドで、フロントとバックオフィスを両方経験した際に、「私にはフロントをサポートする働き方のほうが合っている」と感じていたため、募集を見てピンときました。
歴史のあるVCのアドミを務められれば、キャリアの幅も広げられると考え、すぐに応募を決めました。
── 入社の決め手は何だったのでしょう?
採用面接で触れた社風やカルチャーに共感したことです。当時、緊張しながら面接に臨みましたが、みなさん話しやすい方ばかりで。面接終了後には「この会社に入りたい」という思いが強くなっていました。
また、面接の中でGCPでアドミを経験する面白さについて質問した際に、「法規制の対応など、常に学ぶことがあり楽しい」と答えてもらったことも印象に残っています。
長く働いても学びが尽きないと期待感が高まった上に、現状に満足することのないメンバーの向上心に感銘を受けたのです。今でも当時の直感は間違っていなかったと確信しています。
年次に関係なく意見が受け入れられるカルチャー。GCPが変化に強い組織である理由
── アドミでの業務に必要な知識やスキルは、どのように身に付けましたか?
1on1やメンタリングで上司からもらうフィードバックに、成長の種を見いだせることがよくあります。また、普段から上司が業務の目的を丁寧に説明してくれることも、単なる作業ではなく、自ら思考しながら手を動かせることにつながっています。
一方で、社内には主体性を重んじるカルチャーもあるので、わからないことは積極的に質問しながら、自ら業務を進める力も重要です。
── VCのバックオフィスに転職して大変だったことはありますか?
マニュアルの整備状況が前職の銀行とは異なっており、最初は戸惑うこともよくありました。
銀行では、業務の進め方やルールが記載された規程類に沿って仕事を進めることが多かったのですが、GCPでは常に自ら考えて行動する主体性が求められます。
そのため、慣れるまでは、業務に関することを上司に質問する際に「こんな内容を聞いてよいのだろうか」と遠慮してしまうこともありました。
しかし、上司から「分からないことがあればいつでも遠慮なく質問してね」と声をかけられてからは、気になることを積極的に質問できるようになって。
1つの質問をきっかけに関連知識を身に付けられることもあれば、学んだ内容をもとに簡単な手順書を作成することで業務知識の整理につながることもあり、日々成長を実感しながら働けています。
── 同僚や上司との関係構築はスムーズでしたか?
上司とは業務の話だけでなく、雑談も交えたコミュニケーションを取ることで、良好な関係を築けたと感じます。他チームのメンバーとも、顔を合わせたときに雑談や簡単な相談ごとができて、垣根のないコミュニケーションが取れていますね。
また、GCPにはリトリートという経営合宿があり、直近では2泊3日で北海道のニセコに行きました。リトリートでは投資戦略の議論のほか、スポーツや食事会など業務以外でメンバーと絆を強められるプログラムもあります。
リトリートに参加したあとは、参加前に比べて日常業務のコミュニケーションが円滑になっていると実感しました。
── GCPのカルチャーで、特に気に入っているものは何でしょう?
役職や勤続年数に関係なく、自由に意見を言い合い、尊重し合えるカルチャーです。
自身の考えと異なる意見も、まずは否定せずに受け入れる。その後、コミュニケーションを通じてお互いが納得できる形を探る意識が根付いているため、心地よく働けています。
またGCPには年次に関係なく、誰の意見でもよいものは取り入れる文化もあります。これが変化の激しい時代でも、長年にわたり成長を続ける企業の秘訣なのかもしれません。
自己ベストを常に更新しスタートアップに還元。GCPのプロ意識の本質
── GCPのビジョンについて共感している点を教えてください。
一人ひとりが自身のスキルや経験を磨き、それを投資先に還元しようとする姿勢に共感しています。メンバー全員が現状に満足することなく、常により良いパフォーマンスを追求するプロ意識を持っていることに、何度も刺激を受けました。
またGCPは継続的にスタートアップを支援するため、積み上げてきたノウハウを次世代に伝えることにも力を入れています。
積極的なナレッジ共有により属人化を防ぐ取り組みからは、GCPらしいチーム意識や温かさも感じられます。
── 最後に、GCPのアドミで働くことで得られるものを教えてください。
アドミ業務における専門性を磨いていけることです。また、他のチームも含めて個性豊かで経験豊富なメンバーと日々刺激し合える環境は、GCPのアドミならではの魅力だと感じています。
スタートアップの成長を裏方として支えていきたい方は、ぜひご応募をお待ちしております。
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