今野 穣
代表パートナー
creating the future.
Message
第二次世界大戦後、日本は世界第二位の経済大国にまでわずか20年で世界第二位に駆け上がりました。しかしながら、デジタルやテクノロジー隆盛の時代では、これまでの日本の経済成長の成功要因が、場合によっては阻害要因になりつつあるように思います。
他方で、こんなにも安全で、清潔で、美味しくて、豊かな気候を持つ生活環境で、優しくて、忍耐強くて、俊敏性が高く、結束力が高い人々が、集団として時として想像を超える成果を出す国は、世界中で日本しかないのも事実だと思います。
そして、第三次産業革命とも第四次産業革命とも言われるこの数十年は、歴史上極めて変化の激しく、逆に言えば多くの新たな市場が創造され、新たな機会に溢れる、挑戦者にとってこの上ない刺激的なタイミングと言えるでしょう。
今一度、日本の強みを世界に向け、日本が変化に適応できていない負を解消し、共に未来を創る起業家やその仲間とともに、次世代の笑顔の総量を増やすためにPay it forwardしていきたい、そんな船に乗って一緒に旅をしませんか?
起業家が崇高なビジョンやミッションの下で世界を前に進めるために、様々な苦難に対して試行錯誤しながらチャレンジをしているように、私もベンチャーキャピタリストとして、同じようにチャレンジを続けることを誓います。
Biography
自分のキャラクターのレシピは非常にシンプルで、「転校生」「親の単身赴任」「サッカー(キャプテン)」「浪人生活」で構成されています。これまで成功体験と同じかそれ以上に失敗体験を繰り返してきました。
「転校生」としては順応性やコミュニケーション力を学び、高速回転での環境変化を経験しました。「親の単身赴任」では、自律性が育まれ、自分なりの職業観を醸成しました。「サッカー(キャプテン)」では、リーダーシップや問題解決力を実践し、人脈の大切さを学びました。「浪人生活」では、初めての自分なりの大きな失敗を経験し、仲間や心身の健康の大切さを学びました。
結果論が美化された話かもしれませんが、これらの経験や学びは全て、ベンチャーキャピタリストとしての適性や成長、全て必要不可欠な養分だったと思います。
自分のキャリア選択の過程では、「プロフェッショナルな仕事であること」「既得権益やヒエラルキーに縛られないこと」「自身の成長に天井に蓋をしない環境」を軸とし、そしてプロフェッショナルとは、「結果責任」「自主自律」「高い独立性」を構成要素として定義していました。
大学卒業後、いくつかの内定を頂いた中で自分が選択したのは、新卒採用一期生という環境でした。まさに天井や前例のないプロフェッショナルな職場で、駆け出しの生意気な若造が、周囲の沢山の方々にご迷惑をお掛けしながらも、自分の意志を表明することで、沢山の応援やサポートを得る経験をしました。
その後縁あって、当社からお誘いを頂いた訳ですが、最初に起業家のコミュニティに触れた時、自分でプロフェッショナルであるとか既得権益からの脱却であるとか言っていた自分に恥ずかしさを覚えるくらい、その前向きさや主体性、貪欲な成長意欲にカルチャーショックを受けたことを今でも覚えています。
右も左も分からず、もがきながらスタートし、今でももがき続けているキャピタリスト人生ですが、自分自身世の中で最も崇高でプロフェッショナルな職業の一つだと誇りを持っています。それは、受託者責任の下で高い規律を求められる金融業的要素と、AspiringでForward LookingでHealthyな環境要素、タフでありながらも健全な問題解決に対峙するために全人格的な総合格闘家であることが求められる要素にあると思います。
社会善であり、未来志向であり、誇りを持てるプロフェッショナルな仕事であったことで、気付けば一人の赤ん坊が成人するくらいの期間、キャピタリストとして続けていることになります。それも起業家やスタートアップエコシステムで共に活動する方々から受ける刺激や続けることの意義を常に感じさせてくれる環境のおかげで、この仕事に使命感に近いものを感じられているからだと思っています。
Personal Keywords
フットサル、サッカー、リーダーシップ、キャプテン、お酒、カラオケ、ハワイ島、バリ島、温泉
Career
東京大学法学部卒、アーサーアンダーセン(現PwC)、2006年グロービス・キャピタル・パートナーズ入社、2013年パートナー就任、2019年代表パートナー就任(現任)。日本ベンチャーキャピタル協会理事(現任)、東京大学部工学部非常勤講師(現任)、早稲田大学商学部招聘講師(現任)。
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